女性も人材として視野に入れる

外壁塗装は、体力的にも精神的にも大変な仕事です。

そのため、男性が多い業界でもあります。

ですが、近年女性の社会進出がさらに注目されており、本来、男性社会であった工業分野や人や物の運搬などの仕事にも女性の活躍が期待され始めています。

日本の若い働き手が急速に減少していく中、きつい仕事だからと男性従業員にこだわらず、女性従業員の雇用を視野に入れてみるのも良いのではないでしょうか。

女性を雇用するうえでの課題とは

女性社員の入社には業務面だけでなく、体力面や教育方法、さらには妊娠・出産という壁もあります。

これは、働く側だけではなく雇用する側にとっても難しい側面であり、雇用するに当たっては非常に悩ましい点です。

人材を確保するうえで、長く会社にいてくれる人材が、雇用側にとっては望ましいです。

結婚や妊娠を希望せず、長く働きたいと思う女性も増えている反面、結婚して子供を持ちたいと思う女性のほうが多数を占めます。

会社の教育や業務における問題さえクリアできれば問題ないものの、育児中でも仕事を続けたいという女性はいざという時にパートナーに頼れず休みを取らなければならない場面が現代の社会では多く出てきます。

また、妊娠中や産後の体は特別な状態にあるため、それらに配慮した業務の負担軽減など、もともと重労働であった塗装業界にとっては難しいものです。

それらをクリアするには、社員全体の後進教育に対する意識の改革、業務の割り振りや待遇などを整備していく必要があります。

働き方や役割に多様性を持たせる

個人経営でなければ、外壁塗装の仕事は塗装業務だけではなく、経理や人事などの実務、発注などの物流関係など、様々な側面の業務があります。

こういった業務を男性も含めて対応できるように、会社全体で教育していくことも、働きやすくする一つの手段です。

事務や電話対応などの仕事は主に女性の仕事として女性の事務員を配置する会社が多いですが、体力面や丁寧さに自信がある女性は現場でも大いに活躍することができます。

このあたりの男女の壁を低くすることで、少しでも多く良質な人材を確保することにもつながるのではないでしょうか。

まだまだ女性が一人で働いて十分な収入を得る職場が、男性よりも少ないのは事実です。

そんな中で、シングルや配偶者が働けなくなったなどの理由で、安定した仕事を求める女性は少なくありません。

女性の雇用に際して社員の教育や待遇の改善は、女性従業員だけでなく男性の従業員にもメリットがあり、将来的に人手不足の解消にもつながってくるでしょう。