コンプライアンス整備の重要性

職人特有の師弟関係

塗装業界は、職人の世界ゆえの親方と弟子という密な関係になりやすい傾向にあります。

そういった職人同士の関係は、仕事面だけではなく金銭面や人生などにおいても関係してくるため、個人主義が浸透している近年では、非常に敬遠されるようになりました。

特に近年、女性の職人も注目されている中、結婚や妊娠・出産など非常にプライベートな話題に関しては、触れないようにとする風潮が高まっています。

また、外見の特徴や年齢、家族の関係なども、本人から話がなければなるべく触れないようにすることが好ましいとされています。

これは、女性従業員に対してだけではなく、男性従業員に対してももちろん気を付けなければいけません。

親しき中にも礼儀あり

直属の部下だから、相手が男だから多少なりとも許されるだろうとあまり行き過ぎると、セクハラやパワハラと受け取られかねず、そういったものが当たり前に横行する現場であっては人材の確保や長期間の定着にはつながりません。

そういったトラブルが従業員のプライベートにまで及んでしまうと、技術面の向上や意欲を失墜させることにつながるだけではありません。

従業員の心身の健康を損なったり、さらに大きなトラブルを呼ぶなどして、お客様に対する印象も悪くなってしまいます。

円滑な業務や技術の向上のために、従業員同士の良好な関係は非常に大切です。

親しき中にも礼儀ありということわざを忘れてはなりません。

人間関係におけるコンプライアンスの整備

性別にかかわらず、たとえ相手が年下である部下や現場に出ていない事務員であっても、ある程度敬意を払って接することが大切です。

また、そういった社員同士のプライベートに関するコンプライアンスを整備し、定期的に教育する場を設けるなど、会社全体で認識を統一する必要があります。

そういったガイドラインの整備は、個々の解釈の違いによるトラブル等を防ぐことができます。

仮に問題が起きてもコンプライアンス違反として取り締まることができ、問題予防の啓発につながります。

普段の飲み会や社員旅行など、会社の親睦会でも従業員同士のプライベートに関するトラブルは非常に多くなります。

勤務時間中や休憩中だけでなく、会社の人が集まる場を積極的に設けている傾向のある事業所は、業務上からは外れるため、盲点になりやすいです。

勤務時間外や時間内にかかわらず、社内で被害者も加害者も出さないように現場で働く従業員をしっかり守っていく姿勢は、長期間の定着や会社の存続にも大きな影響を与えます。

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